40年前の記憶を辿り、大作を思い出す。小学校の大作は色が黒く丸刈りのちいさな男の子だった。
 (手前二人目)特別目立つタイプではなかったが、不思議な存在感があった。
 
 
 
 彼はいつも背筋を真っ直ぐに伸ばし、優しい笑顔を浮かべ、凛とそこに立っていた。意思の強い目を
 していた。
 
 
 生徒会活動や、ベトナム戦争反対運動に情熱の限りを注いでいた。人一倍強い正義感を持つ大作の
 話しには、人をひきつける魅力があった。