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活動日記

2017.08.02
平成28年度決算概況を発表 全会計では財政の健全化は着実に進むも、一般会計では極めて厳しい状況。一般会計は5億円の黒字を確保したものの財政調整基金はゼロに。全会計では、地下鉄・市バス、上下水道の健闘などにより、420億円の黒字に。一般会計は一般財源収入の大きな落込みにより平成21年度決算の赤字以来の厳しい状況 福祉、子育て支援・教育、安心安全等「京プラン実施計画第2ステージ」に掲げる政策を強力に推進するため、全庁挙げ歳出抑制・歳入確保を徹底。依然として財政基盤は脆弱であり今後とも行財政改革と未来へ責任を負う施策に邁進!! 記者会見

平成28年度決算概況がまとまりました。ポイントは7点。
一般会計については、
①全国的な税収の落込み、消費の伸び悩み等が見られる中、4年ぶりに市税収入が減(ピーク時から203億円の減)、府税交付金、地方交付税が大幅減。一般財源収入が当初予算見込みから140億円超の減。
②厳しい財政の中でも市民生活の安心安全と京都の未来の開拓は必要不可欠。社会福祉関連経費を確保し「京プラン実施計画第2ステージ」に掲げる政策を強力に推進(307事業中299事業に着手)
③全庁を挙げ歳入確保・予算の効率的な執行を徹底 歳入については、市税徴収率は5年連続過去最高(98.5%)。歳出については、特別会計繰出金の執行を見直し
④なお不足する財源には、公債償還基金は50億円全額、財政調整基金も14億円全額を取り崩して補填。
公営企業については、
⑤市バス 利便性向上により、昨年度比9,600人/日の増客。27億円の黒字を確保。一般会計からの任意補助金ゼロの自立経営を堅持。地下鉄 昨年度比7,000人/日の大幅増客。5万人の増客目標を2年前倒しで達成。現金収支の黒字は拡大し、経常損益は16億円の黒字化。健全化団体からの脱却への展望は見えつつも、起業債残高が3,764億円(この8年間で1150億円の削減)、累積資金不足も309億円。以前厳しい経営状況。
⑥上下水道 水需要が6年ぶり微増し、水道は2年連続、下水道は7年連続の黒字。しかしいずれの水量もピーク時から約20%減。厳しい経営環境。老朽化水道管更新、雨水幹線の整備など必要な事業を推進するとともに、職員定数の削減、組織の見直しなどで経営効率化。また琵琶湖疏水通船復活、山ノ内浄水場跡地活用など、観光資源の創出、地下鉄増客・地域の活性化へ。
参考として、独立行政法人市立病院機構(市立病院・京北病院)については、
⑦自治体病院として、救急医療・僻地医療など政策医療を提供。そのうえで、医療の質、患者サービスを向上し、両病院とも過去最高の医業・介護収益を達成。法人全体で2年ぶりの黒字に。
脆弱な財政基盤、国の交付税の削減等による厳しい財政状況の中、縮み志向になることなく、従来からの行財政改革を徹底するとともに、「文化力」による地方創生の推進、中小企業の発展支援、未来の京都の成長を支える学術研究・先端産業等の産業用地の創出、質量両面での保育環境充実、市民ぐるみでの移住促進など都市の成長・都市格の向上につながる施策に重点投資。歳入面では、「住みたい・訪れたいまち」としての京都の魅力を支えるため新たな財源となる宿泊税の導入、あらゆる事業の効率化、資産活用、地方交付税制度の抜本改革の要望を続けるなど努力。厳しい状況ではありますが、市民の皆さんの経済力を高め、都市の成長戦略と財政構造改革を一体的に進めてまいります。


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